出家得度式と修験得度式
法圓さんの修験得度式と、法妙さんの出家得度式を厳修致しました。

法圓さんは在家得度を受けてから、法妙さん宅にて毎朝3時に起床し、滅罪法、懺悔法、作務行などを続けてきました。
臨機応変にできるタイプではないですが、決められたことは誰よりも真面目に取り組んでいくことのできる人なので、修験行者としてより一層、仏道修行に励んで頂ければ幸いです。
当寺院では、日本の文化である神仏習合の心を取り戻し、失くしてしまった文化の復興の為に、宗派・宗門・宗教の枠を越えて、修験道を修行の一つに取り入れて活動している為
春は愛宕山、秋は大峯山、夏は毎年様々な霊山を登拝しています。
その為、当寺院におきましては、在家の修行者としてより一層修行に励まれる者や、僧侶を目指す人の登竜門として、修験の行者となって修行を積んで頂いているのですな。
法圓さんの修験得度式の後は、続けて出家得度式となりました。

日本各地の霊山修行はもちろんのこと、三千礼拝行、不動慈救咒一洛叉行、不動尊威怒王使者念誦(不動慈救咒百万遍)を成満された法妙さん。
普通の人が「とてもできない大変な努力」と思っているようなことでも、まったく努力だと思っていないアスリートのような性質をもっていて、「モチベーションって何ですか?」というくらい仏道修行もマラソンのように淡々とをこなしていくことができる法妙さんが僧侶となって仏道を歩んでいくことは必然だったかもしれませんね。
出家の功徳は、須弥よりも高く、巨海よりも深く、虚空より広しと言い
「高さ三十三天に百千の塔婆を立つるよりも、一日出家の功徳は勝れたり」
と説かれています。
僧侶となられた大きな功徳を以って、仏様から大いなる智慧を頂きながら上は無上菩提を求め、仏様から慈悲の心を学びながら仏法をもって下は衆生を救済し、様々の仏道修行を修めて未来に仏果を成就する為の修行に励んで頂けたら幸いです。
このたびは仏様に見守られ、修行者の皆様に参列いただき、新しい門出を祝うことができましたことを心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。
