blog

一光寺便り

因果の道理

結果(今の現状)には必ず原因がある。自分が選択してきた言動が原因でありますから、原因は他人には無い。では他人は何なのか?それは縁です。他人や環境など自分以外のものが縁です。ただし、縁には良い縁もあれば悪い縁もある。その縁を決めているのは自分が積んできた徳と不徳が関係しています。徳を沢山積んでおれば良い縁が多くなるし、不徳を沢山積んでおれば悪い縁が多くなる。どっちも半々なら、半々くらいで良縁も悪縁もくるというわけです。悪縁の原因は不徳にあり、不徳の原因は自分の身(行動)と、口(言動)と、意(心)の行いにあります。特に心で思う時間は長く、心で思ったことが行動や口に出る為、仏教では身口意の意(こころ)を重要視しています。他人を思う心に影があれば不徳を積み続けることになるので、長く不徳を積んだ分だけ、いずれ別の形で必ず自分に返ってきます。これは逃れようがありません。お釈迦様の説かれる因果の道理に嘘はないので、我々はできるだけ廃悪修善(悪いことを無くして、善いことをする)を心掛けているのです。もし今の苦の現状から抜け出したいのであれば、未来の結果を変えたいのであれば、花が咲くまでには長い時間がかかるように大変ではありますが、悪い種蒔きをやめて、善い種蒔きをしていくとよいでしょう。お釈迦様の教えによって沢山の人々が救われるようにお祈り申し上げます。

それと、東京の仏教塾のお知らせは法妙のブログにて案内していますので、どうぞよろしくお願いします。合掌

一覧に戻る