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一光寺便り

これは試練か災難か

霊山などの行場においては、 命を取られることもあると言われたものです。 お山に入るまでにも様々な魔事などが 起こることもあります。

人によっては「お試し」と言ったりもしますが、 神仏はその人のことを全て知っており、 人を試すような無智な行いはしないとも 言われる方もおられます。

実際には、その人を鍛える為に 試練のようなことを与えられることがあるのを 私も嫌と言うほど経験しております。

それを、「試練」と思うのか、 「災難」と思うのかは人によるものだと思いますが、 仏教塾でいつも言っているように、 因果の道理から外れることはありません。

自因自果が原則です。

己の因縁にないことは起きることはなく、 どんな災難なことが起こったとしても 己の悪因縁の内のことでありますから、 何が起ころうとも神仏を恨むことなく、 我々仏教徒は悪業を解消できるのだと 神仏に感謝して修行に励むように心がけています。

真の修行者達は死を覚悟して 入峯しておった場所でもありますから、 神仏との繋がりが強い人ほど、 お山は厳しくその行者を迎えられるので、 修行という場に参加される時には 厳粛な気持ちで臨んで頂ける人々と共に、 これからも修行をしていきたいと思います。

合掌

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