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一光寺便り

彼岸は修行の日

お彼岸は、古代インド語で「波羅蜜多」を訳した「到彼岸」から出た言葉です。

我々が暮らす悩みや迷いの多い、苦しみに満ちたこの世「此岸(しがん)」から、仏の世界、悟りの境地である「彼岸(ひがん)」に到ることを意味します。

悟りの彼岸に渡ることを仏教では「度」(わたる)ともいい、そのための修行を六波羅蜜行(六度万行)と言うのですが、お彼岸の期間には、布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)という六波羅蜜行を実践する時期でもあります。

お盆が先祖の霊がこの世に戻ってくるのに対して、お彼岸はこの世から浄土へ近づくために修行をする期間というわけです。

我々仏教徒は、彼岸(悟りの境地)へ到達するためにも、春と秋の7日間は、ご先祖様のご供養(布施行)も含めて、自らが修行し、精進を重ねる日でありますから、せめて1日だけでも仏壇やお墓の掃除なども含め、善業を行い徳を積んで頂けたら幸いです。

本日、一光寺でも秋の彼岸法要を厳修致しました。法要の様子についてはフェイスブックに投稿させて頂きます。

合掌

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