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諸行無常
人は好ましいことは末永く続き、不都合なことは起こらないようにと、自分にとって都合のよい願いばかりを抱いているが、事はそううまくいかないので、苦や悩みが生まれる。
その苦悩のほとんどが、「全ては永遠に続かない」ということを理解していないところからくるのである。
我が身も、心も、人も、大事な物も、世界も常に変化している。愛するものはいつか必ず去り、命あるものは必ず死ぬ。だから、何が消えても、誰と別れようとも、変わり朽ち果てても、悲しむにおよばないのだ。
全ては無常である。生ずれば必ず滅する。失うことに執着なければ心騒がず、永久の平安を得ることができるのだ。
お釈迦様の教えより
仏教を知らぬと、冷たい人間の考え方だと感じるかもしれません。しかし、お釈迦さまは弟子が亡くなった時には涙を流して悲しんでおられます。ただ、そこに執着は無いのです。こればかりは仏教を学び、実践し、その心の状態を知ったものにしかわからない境地でありますから、言葉で説明することはできません。しかし、その境地があることは間違いないので、これからも多くの人達が末永い心の安寧を得れるよう願っています。