blog

一光寺便り

奥之院法華三昧會、東日本大震災諸精霊十三回忌法要

今年は東日本大震災の十三回忌を迎えるに至り、
高野山奥之院に於いて奥之院法華三昧會、東日本大震災諸精霊十三回忌が厳修されるということで、この度もご縁を頂き式衆として出仕させて頂きました。

東日本大震災で亡くなられた方々の供養と、
被災されて未だご苦労されている方々の幸せを願い50名以上の僧侶達が祈りを捧げました。

その昔、荒廃していたこの高野山奥之院を
復興させた持経上人が、この奥之院にて日々法華経を唱えお大師様や父母を供養していたそうです。※持経上人とは、【法華経を護持する僧】という意味です。

そんな持経上人のお師匠様というのが壺坂寺(南法華寺)におられた子嶋流開祖の真興上人でした。

この度、その壺坂寺において子嶋流をお伝えになられている大阿(大阿闍梨)様が導師を勤められ、子嶋流の法華法を修されました。

そして、真言宗の聖地ともいえるこの場所で真言僧達が法華経を読誦するというのは何百年ぶりのことだとお聞きしました。

普段、奥之院で厳修される大きな法要の場合、僧侶以外は奥之院には入れないので、本堂の周りに大勢の人達が集まり近づくことも困難な状態でありますから、一光寺の檀信徒の方達と共に奥之院の本堂にて法華経を読誦し、このような歴史的な瞬間に共に仏道を志す皆さまとお祈りできたことは本当に有難いことだと感じております。

遠方より参詣いただきました檀信徒の皆様には、
朝早くから遅い時間までお付き合い下さり
誠にありがとうございました。

合掌

一覧に戻る